ホームページ制作 末期色 あゝ荒野

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あゝ荒野

  • 2011/12/05(月) 10:00:55

千秋楽、お疲れ様でした。私は11/26の昼に観に行ってきました。


とにかく凄かった。観れて良かった。

こんな小学生みたいな言葉しか出てこない自分がとても残念ですが、観終わった後のあの余韻と感動はどんな言葉にしても縮小されてしまうだろうし伝えることが出来ないものだったと思います。3時間、5感をフルに使って観ていたせいかとても疲れたけど、それ以上に終わった後に重く圧し掛かる余韻と開放感は今まで観た舞台では味わったことがないものだったから。これは実際観て欲しいとしか言えないけど、観たくても観れない人の方が多いのだからなんとも歯痒いです。


この舞台の発表を聞いた時、寺山修司・ボクサー・昭和・・・と、どれも松本さんのイメージに嵌らなくて、ただ5年ぶりに蜷川舞台に立つ松本さんを観てみたい・・・なんて軽い気持ちだったんですが、会見で既に新次の目つきになっている松本さんを見たらそんな軽い気持ちなんて吹き飛び、これは本気で観なきゃだめだと思い直しました。

会見とポスターの松本さんからも新次の雰囲気はビシビシ伝わってくるほどだったけど、舞台での松本さんはそんなもんじゃなかった。架空の街新宿の猥雑な雰囲気のネオン街を、見下ろしながら不敵な表情で通り過ぎる新次。冒頭の新次が登場するシーンから最後まで松本さんに見えることなく、存在感から圧倒的なオーラから全てが完全に新次でした。でもだからって、新次が松本さんと全くかけ離れたキャラクターかと言えばそうではなく、寧ろ松本さんとダブるような、松本さんの延長上に新次がいるような、そんな印象を受けました。与えられたもの向かってくるもの全てを真っ直ぐ受け止め、自分の力に変えて進もうとする新次。周りからどんなにプレッシャーを受けようと、自分の存在を肯定し押し潰されない圧倒的な強さを持ちながらも、バリカンのように自分と正反対の人間も認める優しさを持っている人。もの凄く純粋で真っ直ぐ、そして強いけど優しい人。
本当に強い人は本当に優しい・・・、どこか新次と松本さんがダブって見えたのはそんなところだったのかもしれません。
後半の中で、「どんなに満たされてたって戦える。ハングリーじゃなきゃ戦えないなんてことはない。」そんなような台詞(メモってないのでぼんやりとでスイマセン)を新次が言った時、今の松本さんが新次を演る意味がなんとなく分かった気がしました。松本さんじゃなくても、演技の上で新次を演じられる役者さんは沢山いるだろうけど、これは松本さんじゃなきゃダメなんだろうなって。それも、今の松本さんだからこそ新次の台詞に説得力を持たせられたんだと思います。
発表会見の時、蜷川さんが「さすがアイドル」と言った言葉。舞台を見たら更にアイドルである松本さんの可能性を思い知らされました。上手く言えないけど、周りが満足したってそこで終わらず前へ進める強さっていうか、新次とそれを演じる松本さんからは同じ強さが感じられた気がします。

一方の小出くん演じるバリカン。新次とは対照的で全く違う存在感を放ってました。吃音もあり感情をストレートに表現できない分、とても難しい役だったと思います。
新次が太陽ならバリカンは月。2人とも圧倒的な存在感を放っているけど、同じ光ではない。新次といるとその光が見えなくなってしまうような、一見弱く見えるバリカンの中にある光はとても切ないけど消えて欲しくない光でした。
最後は新次と戦うことで、自分の希望を見つけようとしたバリカン。新次もそれを受け止めバリカンと戦い、リングの上で動かなくなるバリカンを抱きしめる新次。新次の腕の中でとても穏やかな表情のバリカンと、抱きしめながら絶叫する新次の対照的なコントラストがまた胸を締め付けられるように切なくて、一瞬時が止まってしまったような感覚でした。舞台を観ていることも忘れてしまうような、ステージの新次とバリカンしか存在しないような、そんな感覚。
バリカンは最後に希望を見つけたのだろうか、また目の前に広がったのは荒野じゃなかったのだろうか、新次はこの先も闘っていけるのだろうか・・・、色んな疑問と感情が入り混じりながらも、2人の悲しくて美しい姿に言葉も出なかった。
2人の最期、本当に圧巻だったと思います。

それまでのボクシングのシーンも凄くて・・・。2人の白い肌にじんわりと滲んでくる汗も、動きながら息も乱さず台詞を言う松本さんも、打たれながらも詩を朗読するように語る小出くんも、本当に今目の前で見てる光景は本物なのか・・・と思ってしまうほど、お芝居を観ている実感さえ飛んでしまうような不思議な感覚でした。
完成された芸術作品を見ている感じとでも言うのかな。
すごく難しかったけど、この先ずっと忘れることがないものになったと思います。これはきっと担当が演じてたとしても何回も観るのは精神的に辛いだろうな・・・。でも、きっと1回観たらまた観たくなってしまうんだろうな。
とにかく、松本さんお疲れ様でした。


カーテンコールで出てきた松本さんもまだどこか新次のままだったので、会場出た後もずっと荒野を引き摺って帰ってきたんですけど、帰ってきてTV点けたらしやがれで桜井さん(@アルフィー)に扮してる松本さんがwww

このギャップこそアイドルだと、思い知らされました。

衣装、ちょっと新次っぽかったし(笑)

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